1人と1匹のいきぬき

背伸びして棚に上げています。二日酔いが常。

まだ9時、背番号27

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じぶんの歳を3で割ると

それがじぶんの人生における時間らしい。

 

 

 

そのことばに出会ったのは

ぼくが7時の頃だった。

 

 

 

 

 

age is just a number.

 

 

そのことばに出会ったのもまた

確かそのくらい、21番だったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じぶんの歳とはなんなのだ」

 

 

そう思ったのは朝5時半頃だったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜに

 

ちょっと早く生まれたひとに、たった30分で

敬語を使って、こき使われなきゃいけないんだ

 

 

おかしい世の中だよな、なんて

野球のグラウンドで思っていた気がする。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し時間がたって

それはただじぶんの実力不足だと気付いたのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じぶんの歳。

 

 

オトナというものになったのか。

いやいや、そんなことはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

age is just a number.

 

 

確かにそう思う。

ひとは年齢じゃない気がする。

 

 

 

周りの人間を見ていると

実にたくさんの種類のひとがいるからだ。

 

 

 

27番という数字のひとだけを見ても、だ。

 

そのくくりにまとめるのが申し訳ないくらいに。

 

 

 

 

ただ、関係ねえよ!

ともかんたんに言いたくもないのだ。

 

 

 

失っていくものがあれば

得るものがある。確実に。

 

 

朝9時の、まさにこれから1日がはじまるじぶんと

ただ27番のじぶんとでは

 

なんだか顔つきが変わってくるのだ。

 

 

 

積もるものは、確実にあるし

 

 

まだまだこれからだとも、思っていたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一応、一般的に、脂ののってきた年になってきた。

 

可愛がってくれる諸先輩からの叱咤激励をいただく日々。

 

 

 

 

 

 

学生の頃のじぶんから見たら

 

27の男というのはまさに立派なオトナだった。

 

 

自立して仕事に邁進し、社会の役に立ち、

 

 

 

 

ただ、こうしてなってみると、

なんのことはない、クソガキが体だけ大きくなっただけである。

 

 

 

 

 

 

 

何しろ、まだ朝9時である。

 

 

 

 

 

 

 

 

校長先生が話し始めたくらいの時間である。

みなさんが静かになるまでにまだ5分かかるくらいである。

 

 

 

 

 

 

 

なってみると、全然思ってた格好良さじゃない。

 

 

もしかして、ずっと、そうなのだろうか。

 

 

 

 

 

夕方になったとき、どう思うのだろう。

 

親父は、今まさにそこらへんだ。

今度、飲んだときに聞いてみたい。

一体、今このときに、どんなことを考えているんだろう。

 

 

 

 

これから、また違う夜の楽しみが待っているのだろうが

 

それが終われば、1日も、もうそろそろ終わりだ。

終わりを考える年だ。

 

 

 

 

その時も、まだそう思っているのだろうか。

描いていた夢のそのときには、追いついていないのだろうか。

 

 

 

年の功というが、積み重なったものが、いつ役に立つのだろう。

 

 

 

上には上がいる、と思わなくなる日が来るのだろうか。

上はもういないときに、人はどう思うんだろう。

 

上と下の線引きが、無くなることが「積み重ねる」ことで学ぶことなのだろうか。

 

 

 

朝9時のぼくにはわからない。

まだ朝飯しか食べていないから、〆のラーメンの美味さは分からない。

 

 

 

 

 

 

そういえば、じいさんはもう80を超えている。

 

3で割ったらもう2日目だ。

もう、ご健在の同世代の方が少ない。

 

それでも、「●●さんはいくつになったけど元気だな、まだ頑張らなきゃな」

 

と言っていた。

 

 

 

 

上には上が、いるらしい。

 

 

 

 

 

 

考えても無駄なことを、どうして人は考えるんだろう。

 

 

そのときにしか、楽しいという感情は生まれないから、だと思う。

 

 

 

 

 

どうまとめたら、今回の酔っ払いの戯言は着地するだろうか。

 

 

そんな無茶なことを考えている今このときのために、ぼくはたぶん稼いでいる。

 

 

 

 

 

 

こういう感じ、心底書いていて曖昧だと思うのだが、これを

 

 

いつになっても感じていたいものだと、思う。

 

 

 

 

 

 

もう今この時しか背負えない27という数字を、取り返せない時間を

 

精一杯生きよう、そうしよう、と

 

 

 

目の前の熟成酒から無理に妙なインスピレーションを感じようとするのだが

 

酔っ払いには無理だった。