1人と1匹のいきぬき

背伸びして棚に上げています。二日酔いが常。

デザイナー

手を伸ばせば届きそうな空だった

おはよう~ 気怠そうな声が背中の向こうから聞こえて目が覚めた。 あのひとが来たってことはもうそんな時間か。 まだ太陽の光を受け止めきれずにいる目を無理やり開いて顔を向ける。 あ、おはようございます、今日も早いっすね おはよう~ 何、今日も朝まで…

ほんとうに、それだけか。

デザインというしごとについて、よく考える。 ぼくは、どんなことで飯を食っているのか。 特段、何かを後世に残したい、とか そういった大きなことは考えていない。 それでも、誰かに何かを提供することでたぶん、ぼくは多少は飯を食えている。 考え出すと止…

情熱を傾けるものは、好きなものの方が良い

飲みの場で人から聞いたことが心に残っていることが多い。というか、ほとんどがそれだ。 どんだけ飲み歩いているのか、という話がまずあるが、ともかくだ。「情熱を傾けるものは、好きなものの方が良いよね」とある先輩に、そう言われたとき、何か心にすっと…

「がんばれ」ということばが、キライ、だった。

「がんばれ」ということばが、キライ、だった。 そのことばは、 すでにけっこうがんばっているときにしか 掛けられた経験が無かったからだ。 ひねくれた性格に嫌気が差すが わかっていることをいちいち指摘されると どうしても沸点が下がりがちになる。 いや…

あの頃は、ハッ

あの頃に戻りたいなあと、思うとき。 その「あの頃」ってものは、一体なんなんだろう。 今がいちばん楽しいと思えたら、それはきっと、最&高である。 が、だいたいの場合、そうではないと思う。 何か到達したい高みや、実現したい状態があるから、ひとはたぶ…

みんな、抱えてた。

基本的に、あまり後悔をしないたちだ。 故に、数少ない後悔のことは ありありと、ものすごく鮮明に覚えている。 そんな中でも特に、 絶対戻りたくないときがある。 いわゆる大企業を辞め、俺は音楽で食っていくんだと いう、絶賛「若気の至り期間」があった…