1人と1匹のいきぬき

背伸びして棚に上げています。二日酔いが常。

HAPPINESS COMES FROM GOOD COFFEE.

 

「HAPPINESS COMES FROM GOOD COFFEE.」

 

 

 

 

この言葉だけで、先日ぼくはとある雑誌を手に取り、レジに並び

家に帰り、パラパラとページをめくり、ひとしきり満足し

 

 

買ったことも忘れ、また今まさに同じ雑誌を書店で手に取り

同じ言葉に惹かれ、レジに並び

 

 

そういえば買ったことに気づき

雑誌を元に戻し

 

 

自分の行動にバカだなあと呆れ、笑い

 

 

ラーメン屋の暖簾を無意識に潜り

ついさっき昼にここに来たことに気づき

 

さっき来たやんと自分にツッコミを入れ

笑えないな、と危機感を感じ

 

また新たな気持ちで一歩を踏み出し

丸ノ内線で逆方面行きに乗るのです。

 

 

 

 

そんなやばい日にも

COFFEEを飲めばHAPPINESSがCOMEするのです。

 

 

 

人生というのは分かりません。未だに。

ここまでの文章を見て、筆者の文章力に愕然とした方は

そっとこのページをお閉じくださいませ。

 

 

これ以上のものは出て来ません。

 

 

 

 

 

 

 

というのは冗談で

(文章力は冗談じゃございません)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここのところ、たくさんの方と仕事でお話をさせていただいたり

人前で話すことが増えたので、感じることがあります。

 

 

 

 

人との向き合い方、についてです。

 

 

 

 

ぼくに大切なことを教えてくれた人がいます。

ウェディングをはじめ、本質的な仕事を追求することで有名な

クレイジーという会社の、山川咲さん、という人です。

 

しばらく、その会社に丁稚としてお世話になっていました。

 

そのときに、ぼくに

 

受け容れること

進化すること

オープンになること

 

という、いま最も日々大切にしているひととしての在り方を教えてくれた方です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今でも忘れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさに日々走り受けていた時期、ぼくはあまりの忙しさに文字通り心を失っていて

本質的であることを追求することができずにいました。

 

 

 

ぼくなんかよりもずっと忙しく動き回っていた咲さんが

そんなぼくの状態に気づき、連絡をくれました。

 

 

 

 

 

 

大丈夫?話聞くよ

 

 

 

 

 

 

 

その咲さんの優しさに気付ける余裕すらなかったぼくは

最初確か、せっかくのお誘いを、業務を理由に断った気がします。

 

 

そのあと、 

 

どれだけがんばっても終わらない作業への折り合いがつけられずにいたぼくは

いい機会だと思い、改めてお約束をさせてもらったのです。

 

 

 

それでも、咲さんは特に何も言わず、二つ返事で了承してくれました。

 

 

 

神楽坂の喫茶店に入り、随分と長い時間、話しました。

 

 

 

 

 

 

あのひとの聞く力はすごい。

聞くことを仕事にしてからも、本当に強くそう思います。

 

 

 

 

 

 

様々な整理しきれない思いをそのまま伝えました。

その喫茶店で、真昼間から泣いたのを覚えています。

 

顔を上げると、咲さんも泣いていました。

これには、本当に驚きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと、咲さんに言われてまさに

ぐうの音も出なかった言葉があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたが自分のことを諦めても、わたしはあなたを諦めない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それまでのぼくは、ひとはひとだと思っていましたし

変わりたくないというひとを変える必要もない、と思っていました。

 

 

 

正直、今もそう思っています。

 

 

 

 

ただ、大前提「変わりたくないひとなんていない」ということを

咲さんは教えてくれました。

 

 

 

 

「ありのままでいい」「このままでいい」

というのは「変わらなくていい」と同義ではないのです。

 

 

 

 

変わらなくていい、というのは

何かを諦めてしまっている場合が多い。

 

 

 

 

不安や恐れ、怖さから、本来向き合うべきところから目をそらしてしまっているひとを多く見ます。

 

 

 

 

 

これでいい、と口では言っていても、実際に話を聞いていくと

本当の思いが出てくるのです。

 

本当はこうしたい、でもどうせ無理。自分にはできないだろう。

 

 

 

 

 

 

ぼくの経験上、そこに向き合うことは大変なことです。

プライドがズタズタになります。

 

 

 

本来、そのプライドもほとんどの場合くだらないものなのですが。

 

 

 

ですが、そこと向き合った時に初めて、

手っ取り早く「幸せ」になれると思います。

 

 

 

 

自分に何か嘘をついていると

ひとに優しくできません。

嫉妬という感情が出てくるからです。

ひとの幸せを素直に喜ぶことができません。

 

 

 

 

ぼくと働きたいと、仕事がしたいと言ってくれるひとに対して

ぼくに将来について相談をしてくれるひとに対して

 

 

ぼくは適当なことは言えません。

半端な優しさを持って接することもできませんし

本当にそのひとのためを思って接するようにしています。

 

 

 

 

その思いの根底にあるのは

「あなたが自分のことを諦めても、わたしはあなたを諦めない」

という、咲さんの言葉です。

 

 

 

究極のお節介ですが、

ぼくはそうひとと関わっていたい。

大切なひとには、本当に幸せになってもらいたいから。

 

 

 

 

 

「私はこれで幸せなんだ」という気持ちは

何かを諦めてしまっていることが多い。

ぼく自身がそうだったのでよく分かります。

 

 

 

 

心の底からそう思っているひとは

ひとの幸せに嫉妬しません。

多くを望まない人生「が」良いと思っているからです。

それ「で」良いと思っているひとは、どこかで折り合いをつけて、嘘をついています。

 

 

 

ひとは誰しも、才能を持って生まれて来ていると信じています。

それを探すことを妥協するのは、心からもったいない。そう思ったりします。

 

 

じぶんが最高な状態で人生を送ることができるのに、

そのチャンスを諦めることは、すごく悲しい。

 

 

 

大切なひとはもちろんですが、

 

 

 

 

妻が、今それを探そうと頑張っていること

それを応援するのがぼくの生き甲斐です。

 

 

 

 

それがぼくの人生でやりたいことなんだと思っています。

夫であること、応援者であることは

ぼくの天職なんだと勝手に信じています。

 

 

だから、デザイナーという仕事は、本当にやりたいことなんだと

主観的に見ても、客観的に見ても、思います。

 

 

 

 

 

 

 

コーヒーを頂きつつ、そんなことをつらつらと書いています。

 

 

最近大変なことが起こってわたわたとしていましたが、

じぶんのしあわせはこれだ、と強く思うことに対して

周りのみなさんのお力を拝借しつつ、心の底から向き合ったおかげで

少しずつ、良い流れになってきているのかな、と感じています。

 

 

 

 

 

HAPPINESS COMES FROM GOOD COFFEE。まさに。

こういう、じんわりと緩やかなしあわせのとなりには、いつもコーヒーがある気がします。